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商品対応・福利厚生・社内研修 AIG、LGBT対応相次ぐ

オルタナSに2016年6月1日に掲載された記事のうち当グループ取組み部分をそのまま掲載しています。

AIGグループはLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの総称)フレンドリーな企業になるため、今年に入り相次いで取り組みを始めた。これまでは、主にLGBT啓発イベントへの協賛という形で支援していたが、今年に入り、保険商品の対応、福利厚生の見直し、社内研修など、会社としてできる取り組みを加速する。その背景について取材した。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

昨年10月に虹色ダイバーシティ村木理事を講師に迎え開催したLGBTセミナーには多数の役職員が参加した
昨年10月に虹色ダイバーシティ村木理事を講師に迎え開催したLGBTセミナーには多数の役職員が参加した

AIGグループ傘下の損害保険会社であるAIU損害保険と富士火災海上では、傷害保険と海外旅行保険の死亡保険金受取人について、3月後半から同社が認めたパートナーシップ証明書(現在のところは渋谷区発行のもののみ)の写しなどを提出すれば、「配偶者または親族」と同等の扱いとし、これまでよりも手続きを簡素化した。

AIGグループ傘下の生命保険会社であるAIG富士生命は5月16日、同社所定の条件を満たした場合、生命保険の死亡保険金受取人に同性パートナーの指定を可能とする運用を開始した。

生損保合わせての対応をグループとして発表している例は異例のことだ。AIGジャパン・ホールディングスの高橋 久・リージョナルPAオフィス ヘッドオブグループは、損保分野についても早期に対応ができたポイントとして、「グループの方針に合わせ、生保だけではなく、損保でも何かできることはないか洗い出しを行い、その中で優先順位を付けた」と話す。

また、5月1日から、社員の福利厚生における結婚および配偶者の定義に「同性婚」を追加した。これにより、例えば結婚祝い金や結婚式休暇の適用範囲が同性婚の従業員にも拡大し、代用社宅規程、単身赴任補助規程、転勤費用規程においても同性婚パートナーが対象となる。

全管理職が受講するハラスメント研修の中にもLGBTに関する項目を1月より追加している。

AIGジャパンの蓮見 勇太・ダイバーシティヘッドは、「人事やダイバーシティ担当だけがLGBTへの理解促進に努めている状態では、会社全体にその理念を浸透させるには、時間がかかる。九州の代理店から提案があり経営陣、営業部門や広報・CSR部門が動いたタイミングを逃さず、一気に取組みを進めた」と話す。

これらの取組みを継続するために、従業員ネットワークだけでなく、AIGジャパンのダイバーシティカウンシルという組織にLGBTのワーキンググループを発足させた。LGBTフレンドリ-な企業を目指す。

AIGグループ、LGBTの「自分らしさ」を支援 東京レインボープライド2016

オルタナSに2016年5月25日に掲載された記事のうち当グループ取組み部分をそのまま掲載しています。

LGBTなどのセクシュアル・マイノリティ(性的少数者)が、より自分らしく生きていくことができる社会の実現を目指す「東京レインボープライド2016」が5月8日に閉幕した。今回のパレード・フェスタの動員数(2日間)は70,500人、フロート(梯団)数が18、ブース出展は約120と、いずれも過去最高となった(主催者発表)。協賛企業のAIGグループの取り組みについて取材した。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

AIGは企業として最大規模の役職員や家族約60人が参加
AIGは企業として最大規模の役職員や家族約60人が参加

AIGジャパン・ホールディングス 只友真理・CSRマネージャーは、AIGグループのLGBTに関する取り組みのきっかけは、「九州の保険代理店からの提案です」と言う。「世界各国で保険事業を展開する企業グループとして、日本におけるLGBTへの理解促進をお手伝いする必要性と期待を感じ、昨年11月の『九州レインボープライド』の協賛と、今回の『東京レインボープライド』への協賛を会社として決定しました」。

パレード全体には4500人が参加した
パレード全体には4500人が参加した

AIGジャパンのブースではオリジナルステッカーや手作りのレインボーフラワーを無料で配布し、写真撮影のサービスを行った。2日間で1,000人以上が訪れた。同社の役職員や家族約60人も参加し、沿道で見守る人々へ、同社の取り組みをアピールした。

ブースやパレードの運営を行ったのは、今年2月に発足した、LGBTの当事者と支援者からなる会社公認の従業員グループ「LGBT & Allies Rainbow ERG (Employee Resource Group) 」。

4月22日に社内で行われたキックオフイベントには、全国の拠点からテレビ会議などで約160人の役職員が参加した。

(写真左)キックオフイベントの様子 (写真右)左:中島代表 右:AIGジャパン ヘッドオブダイバーシティ&インクルージョン蓮見勇太さん
(写真左)キックオフイベントの様子 (写真右)左:中島代表 右:AIGジャパン ヘッドオブダイバーシティ&インクルージョン蓮見勇太さん

従業員グループの代表を務めているのは、AIGテクノロジーズ株式会社の中島愛さん。中島さんはLGBT当事者だ。同性のパートナーがいることを、職場では仲の良い数人の同僚にしか打ち明けられなかった。「自身のことを話せないので、どこか壁があるような閉塞感を職場で常に感じていました」と告白。

今回、社内イントラに掲載された記事で、AIGグループが「九州レインボープライド」に協賛したことを知り、LGBTの職場環境を改善するために自分も何かできないかと考え、勇気を出して従業員グループの立ち上げに手を挙げた。

中島さんは、「AIGがダイバーシティ&インクルージョンを推進する中、LGBTも含め多様な社員が働きやすい職場環境を作り、多様な視点に基づいて顧客に対する理解を深めるために、様々なイベントや勉強会を企画し、社員交流の場を広めていきたいと考えています」と意気込む。