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製造業に潜む3つのIoTリスク

IoTは製造業に多くの恩恵をもたらす一方で、さまざまなリスクも生じます。

AIGはグローバル展開する企業に対して、IoTに潜むリスクをより深くご理解いただくことで事業の効率化と発展をサポートしてまいりました。その経験に基づいて、製造業にとって脅威となる3つのIoTリスクについてまとめました。

 

1.プライバシー/個人情報の漏えいのリスク

IoTでは各所に設置されたセンサーやデバイスによって、さまざまなデータが収集されますが、その中には個人情報も含まれています。その個人情報の活用法を制御しようと、EUでは早くからCookie(クッキー)情報に関する規制に取り組んできましたが、今ではCookie(クッキー)がなくても個人情報を取得できるようになり、法的な制約はテクノロジーの発展に追いついていないようです。

また、収集された個人情報の不適切な使用で、訴訟に発展したケースもあります。中でも懸念されているのは勤務先における個人情報の取得とその活用で、アメリカ・カリフォルニア州ではスマートフォンのアプリを通じて勤務後も自分の所在地を把握され、人事考課に使われたとして従業員が雇用主を訴えたケースも報告されています。

 

2.サイバー攻撃のリスク

サイバー攻撃による企業システム侵入で、年間4000億ドルの損害が生じているといわれています。IoTが本格的に普及すれば、さらに多くのデバイスがネットワークに接続されることになり、損害額はさらに拡大すると予想されています。

中でも製造業では、IoT時代の前から「Machine-to-Machine」で、システム制御が行われていました。しかし、IoTではさらに多くのデータが活用されるため、一つのデバイスをハッキングして誤作動を起こすことで、全てのシステムを機能不全に陥れることが可能になります。実際に欧米諸国ではサイバー攻撃で企業システムに侵入され、汚水の流出や大規模な停電被害を受けた事例が複数報告されています。

 

3.予期せぬ賠償責任のリスク

IoTデバイスが収集したデータを加工・分析したり、他のデバイスと共有したりするケースでは、そのデータが原因で第三者に損害を与えてしまう可能性があります。その際にはデータに対して誰が責任を負うのかあいまいなため、予期していない相手から突然の賠償責任を追及されるケースも考えられます。

また、工場やビル、道路、ダムなどの設備やインフラにデバイスを埋め込み、モニタリングで管理業務を行っているケースでは、デバイスの誤作動で設備やインフラの崩壊が考えられます。さらに、自動運転車では事故が発生する瞬間に優先して守るのは車内の人間なのか、それとも事故の相手なのかというジレンマも残されたままになっており、状況によっては想定していない賠償リスクが潜んでいるといえそうです。

 

出典:AIG Inc作成「The Internet of Things: Evolution or Revolution? Part 1 in a Series」より
https://www.aig.com/innovative-tech